この先は分からないが私は一人で終末を迎えようと心を構え行動するようにはしている。
正直「死んだ後のことなんて知るか」だが「死ぬまで」の期間は容赦なく己の身心との戦いになる。
どこまで一人でできるか。
肉体の衰えと脳機能の老化は無慈悲だ。
時間は図々しく私の中を通り抜け老人へと後押しする。
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同僚の名前も度忘れし始めた。
インスタントコーヒーの詰替えも瓶でなくマグカップに全部入れた。
買い物のメモさえ取ることを忘れていく。
そのひとつひとつの行動が私に判断を迫る。
「うっかり」か「ぼけ」か。
手の小指が折れそうになるほど力が入らなくなり毎朝のむくみとこわばりに気が塞ぎそうになる。
何もないところでつまづくのはデブだから前からだ。
昨年末から急に「老化」を感じ始めたからか受けきれないことのほうが多い。
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そんな中でも唯一大きく変わったことは「休日」を楽しむこと。
どこかに出かけてなんては思うが金に余裕があるわけでもない。だが「休日」を楽しみにしている。
一日を布団の上でうつらうつらしながら満足することなく眠りにしがみつく。
それで良いのだ。
昔、一日ダラダラしたあの焦燥感、あせってイライラすることが無くなった。
歳を取ることはそういうことなのかもしれない。
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