くるくる「おふる」

ほとんど毎日

「おふる」「おさがり」の話である。

私は食うのにはそんなに困らなかったが親の事情で子だくさんの「裕福でない家庭」で育っている。

私に回ってくるのは姉二人の「おふる」年子の妹には「新品」

小学生入学の「お道具箱」と「ピアニカ」そして学年が上がるたびの「リコーダー」や「習字道具」に「絵の具セット」なんかは「おふる」だった。

「体操着」は新品でも「制服」は一部おさがりだったし学生カバンも新しいのを買えるほどの経済状態ではなくなっていた。

子供のころは無邪気だったから特に気にしていなかったし「人と違う」ことがなんだか得意気になっていた時期でもあったから深く考えなかった。

それが知らず知らずの「嫌」の積み重ねだったのだろう。

私がそれに「我慢」していたことに気づいたのは、もっと大人になってからだ。

そうして育ったものだから「古着」には抵抗があるし「ビンテージ」の家具家電は遠目に見てる分「調度品」としては好きだが部屋には欲しがらない。

「古い町並み」なんかも嫌いではないが火事になったら「恐怖」を感じる作りだから好んではいかない。

そんなのでも今は築50年の海が見える部屋に住む。

なんだか私の中に「新旧」が混在していてよくわからない状態になるのはそんな「育ち」が下地にあり「生き方」をしているせいか。

昭和平成令和と生きて「あのころはよかった」と全面的に思えないのは大きくなって「悪い面」にも多く触れてきた。

混沌とした時代が形を変え現代にも存在して身に痛い思いはあの頃と何ら変わりない。

「良く生きてきた」と本当にしみじみ思う。

私のようなものが何が出来るかわからないが、やるだけやってみようと今は感じる。

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