そんな未来に憧れた若い時が懐かしく感じる年齢になった。
青臭く突っ走り何事にも真剣に取り組んで体力も気力もあふれていた。
無茶苦茶な行動をしても次の日にはなんでもなく働き、徹夜明けの眩しい太陽さえ私にとって「青春の一コマ」だったのかもしれない。
作業中の休憩に窓の外を眺めてふと思い返すのは、そんな「良かった」だけの思い出ばかりじゃない。
同時に私にとっては破滅的に転落した「悪かった」思い出も当然思い出す。
それでも「今、私は生きている」と感じれているのが時どき嬉しくもある。
「悪かった」ことは絶対に忘れられないけど、その憎しみの一部が力に変化していることに関しては成長なんだろう。

変なところだけ記憶力が良い私は他人が言う「どうでも良い過去のこと」ばかり溜め込んでいる。
良くも悪くも今の私に作用しているので私にとって「どうでも良い過去のこと」ではない。
引き金はいつでも引ける状態になっているから「今の私にとっての輝かしい生活」は一気に落ち込むことだってある。
それでもまだ私は今の私に「これから先の輝かしい未来」の可能性を信じている私がいるのですぐにではないが立ち直れる。
私でさえ想像していなかった未来が「今」あるからこそ、なんだかんだいって前が見えている。
これからも楽しくないことも苦しいことも落ち込むこともある。
一瞬でもそれを愛せる私はまだ生きていって良いのかもしれない。
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