先延ばした終活

ほとんど毎日

移住する前に「写真の整理」をしてこなかった。

預けていた場所から引き取りほったらかしにしていた。

「写真の整理」は「過去の私」と向き合う作業である。

どうしてもどうしても様々な意味でいたたまれなくなり、やろうやろうと思っていたやってこなかった。

何十年も内心は荒れていたのに写真に写る私は虚勢を張って楽しいふりをしているからだ。

意を決し、やっと引き出しから人生の分だけの写真を取り出す。

私の世代はまだまだフィルム現像写真が主流だから人生の分だけ大量にプリントした現物を見ると気が重い。

だがこんなものを残しても処分に困るのは私なのだ。

別け方もなんとなく記憶を探りフォルダごとにしてスキャンし始める。

出来るだけ綺麗に保存出来て重くならないように試行錯誤しながら写真を並べていく。

心がわさわさとして落ち着かない。

だがしばらくすると「過去の私」は様々な答えを今の私にひとつひとつ与えた。

記憶の線が神経を刺激して少なくとも「この瞬間は楽しかった」と思えた。

今は言葉にならないが写真が片付くことで満足する私はいる。

今日も黙々と続けられそうだ。

ぜんぶ、すてれば

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