私は私の嫌いにも自信を持つようにしている。
だが近頃、以前は何とも思わなかったことが気持ち悪いほど気に障ってイラついている。
放っておけばよいものを流せばよいものを、目に入ってくるとイラついてイラついて仕方がない。
その琴線は自分が貶められていると自意識過剰にも似た被害妄想で普段は意識していなくても私を一気に追い詰めてくる。
たぶんその時の私は私の一番嫌いな言葉を借りると「普通」であろうとしているのだ。

ひとつの理由は、まっすぐでいられなかった私に純粋でいられなかった私に腹が立って腹が立って神経がガリガリと削られてきているようだ。
これこそわかるくらい「無駄な怒り」なはずなのにどうしてもぶち壊したくなる。
ゆったりと過ごした時間がまた一気に私の中から失われる。
もう見ない方が良い。
目をつむっていた方が良い。
わかっている。そんなことは分かっているんだ。
こんな気持ちを抱えながらまた私は歩き出す。
面倒くさいほど繊細な私を抱えて背負って私はまた歩き出す。
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