行動の消費期限

ほとんど毎日

日に何度も指の関節の激痛を感じるたびに「こうやって人は老いていくのだな」と感じながら、諦めた夢への想いにふける。

歯を食いしばってでも泣きながらでも若いうちに突き進めばよかったと後悔が私の心にさまよいうろつき首を振る。

そんなことより「今」どうやって進めるかだけを考えろと私が私の背中を押してくる。

更年期で情感が上下に左右に揺れて身体中が汗ばんで不快な気分のまま鉛筆を握る。

まだ少しでも描きたいんだ。

完成できずにいる私自身を責めながらも「まあまあよくやっている」と褒めて過ごす。

私が自分に甘いのは当然としていると目標が少し薄れていくのがわかる。

不器用でも進めた少し前のほうがまだまだ行動力があった。

指が動かないくらいでなんだ。情けない。

あちこち痛み出してきた節々は容赦なく気力をそいでいくが、まだ生きている。

やれるだけのことはやっていこう。

後ろ向きで消極的になっても「私は私」

そんな呪文を唱えながら鉛筆を握りしめる。

本泥棒

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