食後の散歩にいつも決まった場所の椅子に座り大空を見上げる。
時どき虫が飛んでいる。
私は「緑内障」だ。
生活するには問題ないが点眼薬を怠れば視野は確実に狭くなる。
疲れていれば間延びしたミドリムシがよく目の前にちらつく。
よく薄暗く見えるのは何も心の問題だけではない。

「今」が最高に楽しいとか言っていても歳を取り「若さ」があればもっとできることがあるのにと頭をよぎるのはとても「当たり前」のこと。
そう思える私は問題なく歳をとっているが、身体は正直すぎて病気やけがで重くなるばかりだ。
未だ「若さ」に縛られることがあるのは過去の「許されない」行動が思い返され「それ」が追い回してきて記憶の角をつつきだすことも理由のひとつ。
なんとなくしてくる「焦り」が年齢とともに増加しているのは、まだ何か足りていない。
気持ちよく毎日を過ごしたいだけなのに寒くなると歳を感じてしまい年々気落ちする時間が増えていくようだ。
それでもまた上辺だけ「のほほん」を取り繕う。
そうしていれば私にとって「都合がよい明るい答え」が浮かんでくるからだ。
目先の解決策だが、今はそれで良い。
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