うわべだけの全盛期

ほとんど毎日

「私は私」でいることで毎日が忙しい。

なんのことはなかった。

何ものにも成れなくたって「私は私」で良いのだ。

のんびり海を眺めながらコーヒーを飲み、面倒くさいと愚痴にまみれながら食べて生きていくために仕事し、数カ月に一度温泉に行ってホカホカして良いのだ。

身体のために病院を何か所もめぐり検査して治療しているのは「私」のためであるのに気が重くなっていた。

「お金」大きく減っていくのが不安の原因のひとつでねっとりした黒いモヤが心にまとわりついていたが、私は今私を大事にするために頑張っているのだ。

もっと解釈を変えてゆけ。

吐き気と寒気がするほどの奇妙な前向き感を育てている。

生活はギリギリだし毎日に心の余裕があるわけではない。

そんな中でも「私の幸せ」は諦めたくない。希望を捨てたくはない。

自暴自棄になって「私」をもう失くしたくはない。

厭らしいほど「生」に執着し始めたが「死」に向かうことの恐れと共に生きていくのは何とも不思議で快適だ。

いまやっと指先に私の求めていたものが触れそうなんだ。

その求めていたものは何かわからないけれども、なんとなく薄らぼんやりしたものが見え始めている気でいる。

それで良い。

またそれが見えなくなっても、たぶん進める。

たぶんね。

わたしのげぼく

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