快楽の前借

負け犬の遠吠えは見苦しい

電子書籍にしてから年間予算を決めている。

目の前に積まれる本にも魅力と満足度はあるが何せ年齢が年齢。

ただ消費するだけの生き方に残されたものに出来るだけ迷惑はかからぬようにして生きたいというのが私の願いと思い。

話は戻し「電子書籍」のことだ。

年間予算を決め年4回に分散し「補充月」を決め、補充月までに予算が空になっても買わないと決めている。

そんな自分自身の縛りのような決め事にサブスクと気に入ったものは購入でと繰り返しているが「漫画」に関する予算はそれでも分厚くとっている。

「好き」は大事にしたいし私の「生きがい」であり「生き様の一部」だからだ。

だが8月の時点でその予算は空になっていた。

日本は「漫画大国」だ。

漫画に際限なく欲望のままに買ってしまうと私の場合は死に至る。

まあ来月「補充月」だから良いだろう。

そんな甘ちゃんな考えで決死の思いで金額を補充し「後で買う」の本棚から厳選して何冊か選んで購入する。

やはり私の心のすき間は「漫画」でしか埋められない。

我慢していた分その気持ちはひとしお強く感じる。

じんわりと心が温まる。

生き返った気分だ。

まだまだ読みたい漫画がある。何度でも読み返せるように手元に置いていたい漫画がある。

なんて幸せなんだろう。

この時ばかりは「生まれてきて良かった」と強く感じられる私にやっと成長した。

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