一流の雰囲気の敷居

ほとんど毎日

若いころ友人に連れられて「高級デパート」に入った時はやはり気圧された。

今でも「圧」を勝手に感じる。

当時の田舎から出てきたばかりの芋くさい私はちぐはぐな服装でデパート内を歩くのは滑稽だっただろう。

それでもその時の友人は気にせず化粧品や香水売り場を連れまわし、見たことのないデザインのジュエリーやアクセサリー、奇抜で派手だが上品な洋服をたくさん見た。

何度か一緒に買い物するうちに垢ぬけている友人を真似したくてその人の好きなブランドのものを買ったりもした。

今日は久しぶりに「百貨店」に入ったのでそんな気持ちを思い出していた。

相変わらず芋くさいことは変わりないが年齢を重ねたので堂々とデパート内をめぐっていく。

もちろんTPOはわきまえたつもりの服装だが、周りを見るとそんなに気にしなくてもいいようなくらい変化がある。

私も自信を持てばこんなにも見方が変わるのかと感じた。

長い年月がかかったが、これで良かったんだと今一度思う。

私は私の「生」を生きていることを実感する。

ただ私はもう若くはないからどこに行ってもあまり長時間滞在することは無くなった。

そうすると思うことがある。

今の感性や自信で「あの頃」を生きていたらどんな風に前を向けたのだろう。

まあそんなことを思っても仕方がないことは分かっていても、そうやって思うくらいは私は許す。

後ろも前も見ていたいから私は許す。

帰ってきた あぶない刑事

新品価格
¥500から
(2024/12/20 16:34時点)

コメント

タイトルとURLをコピーしました