新しいパソコンが届いた。
修理に出すも結局「買い替え」の選択をしたのだが今まで使っていたメーカーとは違うだけで大まかな「配置」が違う。
「ボケ防止」だと思いながら初期設定を済ましタブレットではできにくかった作業を始める。
溜まっていた作業を淡々とこなしてはいくが「先入観」で変なボタンを押したりするので手が止まる。
人間何事も慣れだと言い聞かし淡々と作業を進めていく。
若い人たちはスマホひとつで書類作成や動画編集などしたりするそうだから単純にすごいなと思いながらキーボードを打っていると私も今ではそれなりに自分に合ったスペックを考えながらパソコンを購入できる人間になったなと感慨深い。
初めて手に入れたコンパック製パソコンの中古品を知人から譲り受け「使い方」は独学で覚えた癖が未だ直らない。
ブラインドタッチを何度も習得しようとして諦めた。
ある程度のショートカットキーは今までの仕事で必要なものだけしか覚えていない。
何十年と向き合ってきたものなのに私のスキルは上がっていることはない。
今更パソコン教室に通うほど知識も無いわけではないしとか言っているうちにこんな年齢になっていた。
大した進歩していなかったことに気が付く。
こんな時期に気分が下がることに気が付いたなと思いながら再びキーボードをたたく。
私はそれでも今自分に必要なパソコンの知識は持てているのだ。
それで良いではないか。
あんまり難しいこと考えていると禿げると思い、またキーボードを見ながら文字を打ち続ける。
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