お腹いっぱいにして一日寝る。
なんて幸せなことか。
過去の「休日を一日寝て過ごす」そうした罪悪感はどこに行ったのかと思うほどのスッキリ感がある。
決して規則正しい生活をしているわけではない。
節分豆を買い忘れ、流され浮かれて恵方巻きをほおばり、大好きな永谷園のお吸い物で喉を潤しながら食べ進める。
もう歳だというのに胃腸の負担を考えずわきまえず、お腹いっぱいにして寝る。
うん、幸せ。

翌日には腰を痛め胃がもたれる。
後先なんか考えていない。
こんな日があっても良いのだと気が付くまで何年かかったのだろう。
長い人生の中で立った一日の出来事が私を変える。
これを繰り返していけばもっと「幸せ」になるかもしれないと欲がつく。
今日は「特別」なだけなのだ。
「奇跡」と同じで何度もそんな日があるわけではない。
今日から明日、明日から一週間後一年後またどうなるかわからないのだから「その一日」を満足させたってことで良いじゃないか。
また「その一日」を忘れてむしゃくしゃするほうが多い日々は続くが、これもまた一興。
「それなりの楽しみ」を味わうには腹の膨れない日のほうが多いのだ。
泣いても笑っても苦しくても「すべて」私の日。
たまたま満ち足りた贅沢な日は「まぐれ」だから充実感を味わえる。
そう本当に思えたら私は理想的な人間に一歩近づけるかもしれないと夢をみる。
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