まとまりのない私の声と音

ほとんど毎日

心から逃げ出したいと感じる。

私は目の前の「事実」が受け止めきれていないのだ。

ちょっと前まで頑固な老害のように尖っていたものが、今やそのとげとげしさが無くなって言葉に覇気が無くなってきているからだ。

今の私に必要なのは強さの意味を勘違いしてでも「一人で突っ走れるチカラ」が欲しい。

意地を張って生きてきたのだから強情に胸を張れる人間でありたい。

こんな考え方はバランスが悪くて危険なことだとわかっているのだが「生きていること」にもっと緊張感が欲しい。

生きていられるのは当たり前でない。

命のやり取りが身近であるたびに私自身が「なまぬるい」感覚に襲われ虚無と化す。

偉そうに言える立場の人間ではないし、財力も権力もあるわけではない。

浅ましい生き方をしていて必死なことは確かなくせに訳のわからない前向きさを武器に進んでいる。

その後ろ盾を支えるものがないのは、あまりにも愚策で滑稽なのだ。

自分だけが持てる武器が欲しくてたまらないくせに、甘っちょろい場所で生きている感覚が恨めしい。

ここで頑張る踏ん張ると言った手前、今更ながらの優淳不断さに目が泳ぐ。

我を忘れるくらいのあの時間がを取り戻したいだけなのに、歳を取った分だけ姑息でその場しのぎの言葉を並べている私が憎くなってきた。

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