初入院日記

ほとんど毎日

一泊二日のご案内。

椎間板ヘルニアの痛みで気を失って倒れた。

入院して初めてわかる「一人で暮らす孤独と戦う自分」がいたこと。

「心細い」というより「これからどうしようか」ということで頭がいっぱいだった。

やることは山ほどある。

たった一泊の入院でこれほど自分一人でやることが多いとは良い経験にもなった。

この歳までに大きな病気もなく過ごせたのは奇跡だったし、これから無事平穏でいられるなんてものは超常現象の領域。

人間は事が重大になってからしか自分がその立場になってからしか「わからない」のだと改めて知る。

他人と寝る大部屋の空間はなんとも形容しがたい雰囲気である。

地域の大病院なんてどういう病気の患者が一緒になっているかわからない。

けれども妙な空気感は嫌ではないのだ。

だがこれが長期間となれば話は別だろう。

たった一泊に私の命がうっすら明るい病室とあちこちに潜む暗闇に溶け込む。

病院で死ねれば万々歳。

そんなことを思いながら痛みが治まってウトウトする時間は至福の時間ともいえる。

綺麗な白いシーツのさわり心地に旅館の布団やホテルのベットだと思えば何のことはないと感じながらMRI検査の時の耳栓はあれ絶対外れていたよなとか思い出す。

医療従事者も十人十色。天使より目の前の現実主義者の顔が並んでいて逆に頼もしくて素直にお礼が言える。

救急で運ばれたんだから荷物なんてほとんどないのにわたわたと退院準備をし同室の皆さんに頭を下げて出る。

二日ほど手続きでてんてこ舞いだった日もあっという間。

そして予想はしていたが病院での「領収書」が一番の恐怖だったことはここに記しておく。

高額医療保険の範囲とはいえ「先払い」なのが恐ろしくて震える。

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