弱さの中の灯火

ほとんど毎日

最近は自分の中が空っぽになっていく感覚がある。

感情だけはあふれるくせにもう何も生み出せない感覚があるのは、ひどくむごい。

本当は必死でしがみつき無理やりにでも顔を上げて前を向いていたというのか。

今ある手持ちのカードさえも、そのうち薄れて消えていくのかと思うと心が折れそうになる。

与えられたものはいつか返さなくちゃいけない。

どこかで聞いたそんな一節が頭をよぎり、私の能力ではなかったのかと肩が落ちる。

それは勘弁してくれと心の奥でつぶやく。

諦めきれない想いがあったから私はここまで生きてこれたんだ。

私から奪わないでくれ。

好きだと一生言わせてくれ。

くやしい。くやしい。

そう思える「かすかな希望」

そんな信ぴょう性のないふんわりとしたものを手に取っている。

私の夢なんて具体的でないのだから、形になっていない。

弱弱しいその想いは「まだ終わっていない」と叫んでいる。

私の過去を肯定できないからこそ生まれいている「今の想い」を無視してはならない。

私はここにいて息をし「私は私」誰の代わりでもない。

誰にも認められなくても、空っぽで薄っぺらくても、成果が出ない毎日でも「まだ終わりたくない」

切実に願う。

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