私は私にふさわしい「私」になる。
「理想」を追いかけすぎてダメになった若いころ。
「答え」を求めすぎてダメになった若いころ。
届かない自分を責め続けた若いころ。
もっと強く、優しく、美しく。
そうして自分を見失った時間が長すぎて、プライドだけにしがみつき、濁った私はその光も追えなくなっていた。

今は静かに自分の中心に立っている感覚がある。
未だ背伸びしたり妥協したりする部分もあるが正直な姿で立っている。
すべてはまだ抱えきれないが「弱い私」は立てている。
自分の声をきちんと聞き始め様々は形で表現していく一歩目を踏み出せたとき、私は私の輪郭をなぞった。
自分自身で「私」を変えられきたというこの数年の積み重ねは自信につながった。
完璧な「誰か」になろうとしていた過去の私。
もう苦しむ必要なんてない。
そのままの私は美しい。
その鼓動を感じられているだけで本当は満足なのかもしれない。
胸の奥に小さく光った月がようやく満ちてくるようだ。
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