ずっと幼いころから一番気に入らない言葉があった。
「普通」である。
お前の普通なんか知らないと突っぱねてきた時代もあるし、当たり前のことができなことを責められてきたこともあった。
私はわざと「一般的」にと言い換える。そんなに意味は変わらないだろうが広く受け止められるようにという意味合いで使用する。
日本は良い国かと言われたら「他国よりは」と私も答えるだろう。
治安は良くご飯は美味しくマナーもあり清潔な国だと、本当は心の底から言えるハッピーな自分でありたかったのは本音だ。
臭いものに蓋をする伝統的な習慣があるこの国は、いつでも表向きは平和である。
「普通」が連呼する人間は物心つくころから多かった。今でも周り近所にいる。
お前が言うなという強者も世の中には存在する。
指摘するとむつくれて不満顔になり最終無視し周りの人間を洗脳し集団で攻撃する。
私が魔法使いなら滅びの呪文をピンポイントにあてたいくらいだ。
大げさに言えば「普通」という呪文に呪われた国だ。
それは先人たちが作ってきたものだし、今は時代に追いつけない原始人が使う言葉だ。
私はそう思っている。
気を付けなければならないのが、そうやって私もこの場でも使用していることから普段出てしまう恐れがあるということだ。
人間はそして私は一番嫌いなものに近づくのだ。
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