様々な職業をそれなりに経験してきたのだが中でも「接客業」は多い。
始めやすいのもあるだろうが人手も常にいないこともある。
コンビニエンスストア経験の中で思い出のあるお客様を紹介する。
ホットスナックおじさん
朝１０時なるといつも特定のホットスナックを買っていくおじさんがいた。
そいつは揚げたてでないと文句を、時々店中に響く怒鳴り声で叫ぶクソおじさんだった。
店の近くの信号のある十字路で見かけることがよく合った。
信号待ちをしていてもガードレールの外、車道に出て待っていた。
アブナイ人間はさすがだなと思い、当然その後も何度か見かけた。
ある日、そのおじさんが来なくなった。来店しないことはラッキーだと思っているので気にも留めなかった。
長く務めたコンビニエンスストアも引っ越しするので辞めることになった。
その後しばらくしてコンビニ時代に仲良くさせてもらった女の子から結婚の報告があったとき当時の話で少し盛り上がっていた時だった。
「あのホットスナックおじさん、店の近くの十字路で交通事故にあったの覚えてる？」
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