こうやってちょっと面倒な昔話をするようになってきたので、なかなかの嫌な年の取り方をしたもんだと振り返る。
あの時は「今を生きることが大切」と周りに振り回されることもなく自分の考えを信じて生きていたものだが、そんな気骨はどこに行ったのだ。
大きくなれば、歳を取ればとった分だけ失われるものも多い。
得たものなんて意地と頑固とずる賢さばかり目立ってしまう。
それが自然にできて集団で人をおとしめる人間は歳を取っても変わらないのに、良いものは技術と一緒で使ってなければ自分の中からなくなる。
「昔は良かった」そんな言葉はこれからの一生涯使いたくない言葉だ。
「ならその時、死ねば良かったのに。良かったままの思い出で死ねるよ」とか言ってしまうからだ。
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