「けじめ」をつけられない安い繋がり

「血のつながり」という妨害者

「父」と「母」はもう何十年も一緒に暮らしていない。

それなのに役所に行って「離婚届」を出すわけでもなくずっと「つながったまま」でいる。

「死後の手続きが面倒だからさっさと別れろ」と何度も言っても聞き入れるどころが意固地になる。

老人相手にそんな方法が良いとも思ってないし理屈もわかるが、そんな「父」を見ていて腹をたてムカつき頭に来るのだから仕方がない。

私は「父」に対して優しく接することなど出来ないのだから当然の対応だと思っている。

「年寄りには優しく」なんて昭和の標語みたいな生き方は私にはできない。

私にとっては尊敬すべきは私が決めた人であって、すべての先人老人で目上年上ではない。

だが結局私は「父」と決別もしていないし無視もしているわけではない。私も私でこの「安い繋がり」を切れないでいるのだ。

連絡も無視して生きればそれで良い話なのに、それが出来ない私にも問題がある。

そして親と縁が切れない法律上の制度は気持ち悪いくらい私を苦しめ、足枷になる。

生きていてこんなに「うっとしい」ことは後にも先にもないだろう。

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