「感動ポルノ」という造語がある。
悪意がある言葉で表現するが、とあるテレビ局が２４時間以上時間を使って「チャリティー」と称した出演者には高額金を払い、障碍者にドラマテックなことをさせ国民からお金を集めるテレビ局のシステム。
私は昔からこの番組に「嫌悪感」が本能的にあり「チャリティーTシャツのデザインは今年はどんなのか」ぐらいの興味しかなかった。
よく考えて作られたものだと、この言葉が出てきて自分自身に納得がいった。
これだけ世間とSNSに騒がれても人々は「感動」を欲して止まない。
なぜなら先に示したように私も含め皆人間はドラマティックな展開が好きだからだ。
そしてそれは動画サイトに進出してきて、ますます気持ち悪いものになった。
動画のために白杖を持ち歩き町中の人々の「善意」を試す行為。 体が不自由なふりをして隣人や待ち合わせに来た人の行為を試す行為。 あれが動画のための「善意の悪用」でなくて、なんであるのか。
黄色いTシャツをきた番組制作している連中となんら変わりない。
そしてその動画に対して、「まるで良いこと」「幸せなこと」「素晴らしいこと」のようにコメント欄に書き込む連中の洞察力、観察力のなさに吐き気がする。
なぜなら私もそういう感じかたをする思ってしまう引き込まれてしまう感動を欲しがっている人間であるからだ。
馬鹿、良く見ろよ感じろ、私。また騙されるぞ。
そういうい「違和感」がありすぎて寒気がする。
「人を救う行為」を動画にして拡散するのは「目の前で交通事故が起こって動画を撮る」のと何が違うのか時々わからなくなる。
卑屈になってしまったが「本物か偽物」を個人で判断する時代でもあるのだし「私は自信を持って私自身の行動さえ疑っている」
私は私の判断に従うだけだが、間違うこともあるだろう。
この感情の答えがまたいつか出てきたら万々歳だと思うことにする。
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