私は「悪口」を言う。
そんなものに美学はない。人間の本性で醜い部分そして「言わない人」は華麗な回避方法を身に着けているか相当「我慢」しているかだ。
私もかつて「我慢」しているタイプだった。その場で言い返せないし切り返しが出来ず後になって苦しんで今でもその面倒な気持ちを抱えている。
「悪口」は良くない。汚い人間のやることだ。
自分で何も考えずそう言われたからそうしていただけのような気がする。
だがどうだ。この世は「悪口」を言う人があふれている。言わない人が天然記念物のようだ。
グチグチと陰口を叩き、素知らぬ顔でその人とやり取りする。それが「大人」というくくりに入るのが言う一般的だろう。
そして大きくなって気が付き、歳を取って感じ取る。
「悪口」は自身の平和と保身のために吐き出す。
人を悪く言いたくない「私」はいるが悪いところしか見えなくなるのは自然で「人間の生き方そのもの」なのだ。
そんな醜悪を自分自身に聞かせながら他人に言いながら生きていくのが「人間」なのだと私は思う。
そしてそればかりに囚われた醜い歪んだ顔を張り付けて、死ぬ。
その「死に顔」は悪口を言っていたのに、すべてを浄化したように見せかける「美」ではないかと思った。
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