私が小学校の時「東京ディズニーランド」が出来た。
当時はアメリカの文化と夢に触れられる一番最高の施設だったと思う。今でもあのオープニングや施設のテレビ中継は明るく華やかで楽しいものだと記憶にあり心が躍ったものだ。
「いつかディズニーランドにみんなで一緒に行こう」
頭が悪い私は気が付かなかった「父」は「出来ない口約束」を平気でする人間だ。
幼い私はいつかいつかと素直に待っていた気持ちも覚えている。
冷静に考えれば家に東京に行って東京ディズニーランドに行くお金がないことぐらいわかっていた。食べることはそんなに困らなかったし誕生日やクリスマスはケーキで祝ってもらい特に不思議ではなかった。
比べて申し訳ないが決して裕福な家庭ではなかった。「貧乏子だくさん」
就職した兄にファミコンを買って貰い、就職した姉にバービー人形をプレゼントされた時は本当にうれしかった。
「父」には子供たちに「おもちゃ」を買ってやるという気持ちがない人だった。
自分の趣味にお金をかけるのが当たり前で、自分の趣味がわからない子供たちは馬鹿だと思っていたのだろう。
そして「守れない口約束」で人を絶望に落とす名人だ。
その後も何度もそうやって「口約束」だけが「父」から発声するように感じて、もう信用できなかったんだと思う。
就職し会社の先輩方に東京ディズニーランドに連れて言った貰ったのは、本当に感謝しているし良い思い出で、今でも一人でディズニーランドに行く度に「父」のあの言葉を思い出す。
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