「身の丈」という能力

「見栄を張る」私が若いころやってきた、そして未だに少なかれ持ち続けている「無能スキル」だ。

私は「お金を稼ぐ」能力値は低い。

事細かに分ければ異なるだろうが大体で「起業して大きな収入」を得るのが上。「会社員で堅実に収入を得る」が中。「非正規でその日暮らし」が下。

批判はあるだろうが私の場合、人生は「働いて食っていくこと」を前提でこれにおおまかに分けられる。

私は感情を抜きにして言えば「無職の時に大きな借金を負った」人間だ。

それは偏に「私の世間に対する能力値が低い」「生きていく能力が低い」だけのことといえば話は早い。

行政というものは「お役所仕事」助けを求めてもそれを使う側の能力がなければ足蹴にされる。

あの頃は若かったから役所にも警察にも侮辱的な言葉を言われて行動力も失った。

だれも助けてはくれない。そう身をもって知った時期でもある。

あの時から「自分が壊れた」ことを自覚して「身の丈をわきまえない」生活が始まった。

私は傷ついていない強い人間だという見栄を張って虚勢を張った。

今でも心が痛む。

自分の能力を無視して生きていたあの頃はなんて愚かだったのだろう。

「背伸び」した私は何とも滑稽な生き方を何十年として無駄にしたと今でも思う。

今の世の中でもこれだけ情報が溢れているのにも関わらず私と似たような地獄に落ちる若者たちを止められない。

どうしようもない道なのか。

それでも私はこんなことは少しでも断ち切るべきだと一人でもこぶしを振るい立ち上がるしかないと行動する。

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