嫌な記憶ほど鮮明に。
「何故」と感じていても強烈な嫌な記憶ほど何年何十年たっても忘れることが出来ない。
毎日をその記憶に苛まれ自分を失い、いくつの年月と季節を重ねてきても忘れることなどない。
日々の忙しさにふと忘れることもあるが引き戻されるのはいつものことで、その記憶がまるでついさっきのように自分を襲う。
自分が幸せになることが最高の復讐などと誰が言ったかわからない言葉に、しがみつきもがいていても自分が思う幸せにはたどり着けなかった。
ぼやけていく記憶の中に嫌な記憶だけは補修強化されていく。
今は毎日がこんなにも楽しいのはその記憶があるからだ。
乗り越えて向き合ったわけでもない。一生をかけて恨み嘆くことを選んで決めたからだ。
そうしていくうちに最高の私に近づいていくのがわかる。
私の思う幸せではなかったが新しい幸せを生み出し変化している。
ぼやけた記憶はますます健在になり私を強くする。
![]() | 陰陽師 平成講釈 安倍晴明伝 (文春文庫) [ 夢枕 獏 ] 価格:825円 |
![](https://www17.a8.net/0.gif?a8mat=3HKOSX+G994FM+2HOM+BWGDT)
コメント