何者かになりたくて、あがいてうごめいて何者にもなれずに過ごして死んでいく。
この世のほとんどの人がそうだという。
なんだ皆一緒じゃん。
何とも魅力的で寄り添いたいその言葉に安心感と共に頭のつまった栓が抜ける。
気を引き締め崇高な意思を持ち高みを目指すことなんてほかの誰かに任せておけば良い。
自分の心を守るためにどんな形でも何かをつかもうとのたうち回ってきたが、気が抜けて視界が少し広がったようにも感じる。

皆と同じことができたら幼いころからの「私」は小さな劣等感を育てることもなく素直に何の疑問も持たずに一般的な生き方ができたのかもしれない。
団体行動が苦手で一人黙々と作業や行動しているのが好きで他人との会話がうまくできず孤立する。
今では別段「特別」なことでもなんでもなく「それが私」なので堂々と椅子に座っていれば良いだけの話。
何者かになりたい「私」は確かにまだ存在してじたばたしているが、それは本当に何者かになりたかったのか。
「私」であることをただ目指していたのではないかと思う。
まだよくわからないがそのうち形になるだろう。
こだわりすぎてまた見失っていたのかもしれない。
私でいることはこんなにも楽しいのに何者かになりたいなんて今の私には荷が重かったようにも思える。
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