人間同士には見えない壁が存在する。
お互いが分かり合っていると信じているのは、その壁が低かったり見通しや涼しい垣根だったり格子状のものだったりするからだ。
その人との交友を深めたいのなら自分自身もその壁を作り変えたり壊していくことをしなくてはならない。
だたやはり頑丈な城を作っている人間は高く厚い壁がある。
私も嫌いな人間にはそうだし、失敗した人間関係の修復作業よりその相手との壁を強固にするのに一生懸命だ。
それは悪いとは思ってはいない。
そして相手には見えないだろうが私なりの隠し扉や見えない窓を作っている。
すべてを断絶することは可能だし私はそういうタイプだからなおさら小さく壊れにくくても扉はつけている。
いつだって塗り固められることは出来るのだから、それくらいの余裕は残しておきたいだけなのだ。
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