もうそんな言葉さえ忘れていたのだが「大切」なものはあった。
大事にしてこなかったから感情も現物もほとんど残ってはいない。
取り戻そうとしても年齢もこれだけいってしまったら現役のような気力も体力もない。
残っているわずかな資料と記憶だけで今はやっとあの頃の気持ちを進めようとしているだけだ。
大切にしてこなかったことは後悔はしているが悪いことだとも思っていない。
なぜなら重荷だったこともあるからだ。
何事も「今」しかないし「過去」や「未来」に思いを巡らせても「今」を生きている私にはやはり行動しかない。
「過去」の結果は「今」だが「未来」はこんな中高年にも未知なのだ。
少ない脳みそで何度考えても「今」が大切だから、それを大事にしていくことだけだと私はすこしずつそうしている。
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