嫌悪の類似品

ほとんど毎日

鏡を見て思うことがある。

「老けたな」と思うより、よくぞここまで生きてきたな。

幼いころから顔や身体的特徴を指摘されるのにとても嫌な思いもした。

成人してからも容姿に自信が持てず生きていた。

「若さ」の使い方を勘違いし自惚れて心を何度も殺した。

そんな思い出も刻んだシワも、心のムラを表したようなシミも、つやが無くなり白髪が増えた髪も、時間と共に重力に逆らえないたるみも名付けようのない気持ちがあふれる。

決して嫌なわけではないんだ。

悲しみがちょっぴり含むだけなんだ。

そして母に似てきたことを実感する。

理屈では責められないのに心が納得していない。

そんな「しこり」がある親子関係は厄介で現実的な「白黒つけられない感情」

「好き」「嫌い」

「感謝」「寂しさ」

「似てる」「似たくない」

全部同時にここに在る。

ああはなりたくないという自分の可能性を重ね、同じような気質だからわかっていたことだ。

「似てしまった顔」ではあるけれど、連鎖は少し変えられただろうか。

鏡の中の私に問いかけると、ここにいるのは「あなたそのもの」と答えが返ってくる。

ここまで生き延びてきた人の顔だ。

堂々と歩んで行け。

黒猫の漫画家 スタンラン

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