やっと「扶養届出書」が到着し返信を完了させた。
これで「父」は一人で最期を迎える準備ができたのだと感じた。
あれだけ勝手なことを最後にして混乱を招いたのだ。
だがそう思ったのは私たち兄弟姉妹の一部だけであって、理解しようとしている兄弟姉妹もいるだろう。
私には理解できなかった。しようとしたくもない。
これが正解だったのだ。
自分勝に生きてきて今更自分の子供とはいえ「うまくいく」ことはあり得なかったのだ。
親兄弟とはいえ、人と人は相成れない。
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この先、父にあるものは私の先の未来でもある。
私もこうしてこの人と同じような道をたどり朽ちていく。
上等だと啖呵を切るより、悲しく寂しく感じるより、収まるところに収まったことにほっとしている。
父の残した「傷跡」はこの先どんどん痛みを感じることだろう。
治すすべなどなくこのままにするべきだとも思う。
みなバラバラになった。
かえって気が晴れた部分もある。
このまま一人死んでいく準備もしていける。
父と同じ運命を辿ろうとも覚悟もあるが、もう一人で死ぬことになるのだからあがいていきたい。
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