人と人のつながりは難しいからできれば最小限にしたい。
だが一人で生きられないこともわかっている。だからこそ演者になるスイッチが私には必要だ。
よく行くお店で顔を覚えられることがままある。そこが気に入っているのだから仕方がない。
私は小心者なので本当はそんなことされると泣きはしないがちょっとビビる。
そこで口の端をあげ笑顔をつくり「明るい八方美人な私スイッチ」を入れる。
「ありがとうございます」
それだけでいい。
相手が何を言っているか聞き取れないこともあるがそこは「明るい八方美人の私」なのでアメリカ人のように身振り手振りで大げさに「ごめんごめん。聞こえなかった。もう一度いってもらえる?」
言葉のキャッチボールの出来ない私はここぞとばかり、引き出しの中身をぶちまけ手さぐりで会話をすればなんとかなると知った。
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